前回は、小さいながらも、我々人間に、恐ろしい病原体を媒介し、人間を死に至らしめる最強の生き物「蚊」から、身を守る、昔ながらの蚊帳(かや)について、ご紹介しました。
先人たちの、長年の生活の知恵によって考えられた、昔ながらの品物は、自然にも優しく、本当に、安心感がありますね。
今、薬局やドラッグストアは、蚊などの『虫除けスプレー』が、色々と販売されていますが、調べてみると、多くの虫除けスプレーには、虫除け効果を高めるために、「ディート」という化学物質が含まれているそうです。
この「ディート」は、現在、世界的にもっとも多く、虫除け剤として使われているそうで、アース製薬さんのサイトによると、安全性を確認された上で販売されているそうです。
「ディートの安全性について」 アース製薬さん
虫よけサイエンス ディートの安全性 | 虫よけした?サラテクトして、でかけよう! | アース製薬
とはいえ、6ヶ月以下の赤ちゃんには、この虫除け成分「ディート」配合の虫除けスプレーは、使用出来ないそうなので、赤ちゃんのいらっしゃるご家庭では、注意が必要です。
また、今、この「ディート」に代わり「イカリジン」という物質を配合した虫除けスプレーも、販売されています。
こちらは、6ヶ月以下の赤ちゃんでも使用出来るそうです。
使用上の注意をよく読んで、用法用量を適切に守れば、虫除け効果も高く、問題ないそうですが、虫除け成分、「ディート」も「イカリジン」も、化学物質なので、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭や、大人の方でも、皮膚の弱い方などは、薬剤を使うのを躊躇される方も、いらっしゃるでしょう。
そんな方には、「ディート」や「イカリジン」を使用した虫よけスプレーに比べて、虫よけ効果は劣りますが、昔ながらの、有名な「北見のハッカ油」は、いかがでしょう。
天然成分由来で、食品添加物として、お菓子などの食品の香料としても、食べ物にも、使われるものなので、安心です。
これは、スプレータイプですが、希釈していないハッカ精油、10mlの原液が、入っています。他に、ボトルタイプ(20ml)の、容量の多いタイプもあります。
直接、肌に虫除けとして使うには、原液ではなく、薄めて使った方が、良いそうです。
「明日のカラダ、今日より元気に。カラダネ」さんのサイトに、詳しい作り方が掲載されています。
ハッカ油虫除けスプレーの作り方(以下カラダネさんより引用)
●用意するもの
- 水……100ミリリットル
- ハッカ油……15~20滴
- スプレーボトル(ガラス
- 無水エタノール……10ミリリットル
スプレーボトルに水とハッカ油を入れ、振って混ぜます。水と油は分離するので、使う前によく振ってください。ただし、無水エタノールを加えると、ハッカ油が水によく溶け込み、毎回振る必要がなくなります。なお、スプレーは1週間以内に使い切ってください。
作ったスプレーは、必ず、ご自分の肌に合うか、パッチテストを行って、ハレやかゆみなどの異常がないことを確認し、また、ご自分に合ったハッカ油の量を調整してから、ご使用して下さいとのことです。
メーカの説明にも、
お肌につける場合は目に入らないよう気を付けて、お肌の弱い方はかぶれる可能性もございますので最初に目ただない場所で一度パッチテストをしていただくのがおすすめです。
と書かれています。
小さなお子さんや、肌の弱い方など、直接、肌にスプレーするのを、どうしても、ためらわれる方は、洋服の上からスプレーしたり、タオルなどにスプレーして首に巻いたりすると、同様の清涼感、爽快感が味わえるので、おすすめです。
このハッカ油の、「スート」するのは、メントールという成分で、この清涼感あるメントールの香りを、虫や昆虫は、嫌がるんだそうです。
さらに、このハッカ油は、かゆみ止めにもなるというから、驚きです。
※ハッカ油軟膏の作り方も、「カラダネ」さんのサイトに掲載されていますので、興味のある方は、そちらを、御覧下さい。
また、虫よけだけでなく、玄関、トイレなどの消臭剤としても、ご利用できます。
花粉症の方は、マスクに、軽く一吹きしておくと、症状をやわらげ、リラックス効果もあるそうです。
煙草を吸われる方は、たばこのフイルターに、一滴たらすと、メンソールたばことなり、気分転換にもなり、リフレッシュできます。
何といっても、ハッカ油は、これからの熱い時期、または、イライラした時など、スートする清涼感で、気持ちを落ち着け、リラックス効果を高めます。
いろんな使い方ができる、昔ながらの、北見の「ハッカ油」、人気が高く、長く愛用されている方も、多くいらっしゃいます。
今年の夏も厚くなりそうです。虫対策や暑さ対策に、昔ながらの清涼感あふれる、北見の「ハッカ油」は、いかがでしょう。
2014~2018年 3年連続 ショップ・オブ・ザ・イヤー大賞受賞の
「おしゃれ cafe」さん